ファウンテン俱楽部への思い

私事で恐縮だが、この10年ほど私と仕事でも個人的にも非常に近しい人々を亡くした。50代、60代の働き盛りで壮健な人たちだった。

その中に数名の経営者の人々がいる。仕事でも社会的にも重要な活動をしていた人々。共通項は若い時からスポーツマンで体力には自信を持っていた。だが、いろいろなストレスは尋常ではなかったと聞く。いずれもガンが発見された時には手遅れの状態だった。

私は15歳から空手を稽古し、20代は極真全米大会にトーナメントファイターとして毎年選手として出場し、シカゴの三浦師範の4つの道場で指導員として大勢のアメリカ人を指導してきた。

その後、ウォール街でトレーダーをしていた時も夜は道場で稽古と指導していた。体には人一倍自信を持っていたが、その時に血糖値、コレステロール値、高血圧といくつもの異常が発見され入院直前まで行った。それ以降、食べるもの、エクササイズなど生活習慣全般を見直すことを始めた。1年ほど1日一食にしたが、現在は1日2食が一番あっているようだ。

最近よく考えるのは、当たり前だが、「人間の寿命には限界がある」という単純なことだ。人間の死亡率は100%。しかし、人間は健康な時はこの単純な真実を中々自分ごととして考えることがない。周りで亡くなる人が出ても、それは人ごとだと考えてしまうのである。若い時はそれでもいいかもしれない。しかし、50代、60代を過ぎた人間はそろそろ自分に何ができるのかを考える時期でないだろうか。

私は、40数年の私の最初で真の英語の師と仰ぐ英語教育とディベートの巨星の松本道弘先生の晩年の言葉が耳にこびりついている。「我々、年配勢が将来ある若い人たちを支援しなくちゃならないんだよ。それでないとこれからの日本は危ないんだ」という言葉だ。若い時から世界のリーダーたちと交遊した松本先生は日本の将来に非常に危機感を持っていた。

「ファウンテン倶楽部」という新しい会を発足させたのは、このような事情も大きい。既に中年に入った我々世代にできるのは、今後日本や世界を背負っていく若い世代を支援することだろう。

私は、この倶楽部で、「世界的視野を持った若い世代の政治家や団体を支援し、日本を真に誇れる国にする」ことを目標にしている。そのためぜひ多くの20代、30代の若い世代に参加してもらいたい。また、50代以降の世代はぜひ、自分たちの知識や経験を会の中でシェアしてもらい、若い世代を育てていくことをしていただきたいと考えている。

私は何かを始める時、何が貢献できるかを考える時、次の三つがあるのではないかと考えている。

① チエ(智恵)

② コネ(人脈)

③ カネ(資金)

である。

物事を成し遂げる時に、知識も大事だが知識だけは山ほどあるが使いものにならない人間も多い。知識より智恵が大事だ。

コネとは、「誰を知っているか」で、これはお金より大事な場合が多い。これは別に大物政治家や経済人でなくても良い。志を同じくする草の根の人々のネットワークはそれらの人々より重要なことがある。

最初の二つはないけれど、「私はカネならある」という人はぜひ、小額でも寄付してもらいたい。どんな活動をするにしろ必ず資金はかかる。

「この三つとも私はない」という人もいるだろう。そういう人でもいろいろな貢献はできる。この三つはないが、「時間はある」「活動に参加する体力はある」「体力はないが、ITやテクノロジーには強いから会のウェブサイトやYouTubeなどSNSを改善できる」など色々あるだろう。

ファウンテン倶楽部、誕生したばかりで、まだその計画の10分の1も発表していない。ぜひ多くの若い世代と共に、彼らを支援したいという中高年世代に参加していただきたいと考えている。

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