ファウンテン倶楽部 中村 哲也シニア・フェロー
米国商務長官 ハワード・ラトニック(Howard Lutnick)氏が2026年の世界経済フォーラム(WEF/ダボス会議)パネルで「グローバリゼーション(グローバル化)は失敗した政策だ」と強く発言した。
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◆ラトニック長官の発言内容(要旨)
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1. グローバリゼーションを「失敗した政策」と明言
• ラトニック長官はWEFの公式パネルで、「グローバリゼーションは失敗した政策だ」と語りました。
• その理由として、従来の経済モデル(輸出拡大、オフショアリング、安い労働力の追求)が
→ アメリカの産業基盤を空洞化させ、労働者を置き去りにしたと批判しました。 
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2. 「アメリカ・ファースト」モデルの提案
• 彼は、従来の多国間主義的アプローチではなく、
→ 「アメリカ第一(America First)」 の経済モデルを重視するべきだと主張しました。
• これは自国の労働者・産業を優先し、重要な産業(例:半導体、医薬、バッテリーなど)の海外依存を減らすべきだという考え方です。 
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3. 主権と国境の重要性の強調
• ラトニック長官は、国の主権は「国境そのもの」に根ざしており、重要なインフラや産業のオフショア依存は主権を弱めると述べました。
• 例えば、欧州がバッテリー製造能力を持たないのに「ネットゼロ」を目標に掲げる矛盾を批判しました。 
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4. 他国へのメッセージ
• 発言の中で、アメリカだけでなく他国にも「国益・労働者を重視する経済モデルを考えるべきだ」と促す趣旨が含まれていました。
• これは、自由貿易/グローバル化推進派が多数を占めるWEFの場ではかなり異例・挑戦的なスタンスと受け止められています。


