トランプ政権の圧力で、EUのCOP30準備が崩壊


(ファウンテン倶楽部記事引用)

以下は記事「Trump’s anti-climate crusade crashes EU’s COP30 preparations」(Politico, 2025年10月21日)の要約です。

アメリカのトランプ政権が推進している「気候関連税の撤廃運動(反気候課税運動)」が、EU内部の合意を混乱させている。特に、**国際海運の炭素排出に対する世界初の課税制度(国際海事機関=IMOによるグローバル炭素価格)**を巡り、EUが内部対立に陥った。

先週のIMO会合で、ギリシャ政府はアメリカと海運業界の圧力に屈し、同制度への支持を撤回した。

その結果、10月21日に開かれたEU環境相会合では、COP30(ブラジル開催予定)のEU共同交渉立場文書の承認がギリシャの拒否権で一時停止。

ギリシャは、文書の最終段落に含まれていた「IMOの決定を歓迎する」との表現に反対し、妥協案(IMO交渉が行われたことを“想起する”に変更)すら拒否した。

最終的に、IMOに関する記述は完全に削除されることで、文書採択がようやく実現した。

トランプ大統領は、「海運の気候汚染に課税する国に制裁を科す」と明言。

これにより、IMOの交渉は1年間延期され、EUの「国際海運炭素価格」構想は事実上頓挫した。

9月時点ではEU27カ国が同制度を支持していたが、ギリシャとキプロスが離反し、EUの統一姿勢が崩れた。

ギリシャのミツォタキス首相は『フィナンシャル・タイムズ』寄稿で、次のように述べた。

「欧州諸国は未だに石炭や石油を燃やしているのに、船舶や航空機、産業まで一斉に脱炭素化しようとするのは短絡的だ。」

この発言は、ギリシャが海運業の競争力維持を優先し、EUの「全方位的脱炭素戦略」に距離を置く姿勢を示している。

• EUのCOP30準備は、ギリシャの反対とトランプ政権の圧力で崩壊。

• IMOの炭素課税は、世界初のグローバル気候税として期待されていたが、1年延期。

• トランプ政権の「反気候課税」外交が、EUの内部結束を揺るがしている。

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