6月1日、ウクライナは露内部空港など5ヶ所にドローン攻撃。「核搭載戦略爆撃機12機含む40数機を破壊」と西側メディア報道。ウク側はこの「クモの巣作戦」は18ヶ月の準備期間を費やし、露国内でトラックを調達し、ドローンを近距離まで運び露空軍基地を攻撃した。
その後すぐ保守言論界では、トランプが事前に了承しこの攻撃を承認していたかが焦点となった。この大規模攻撃は米CIA、英MI6ら情報機関の援助なしにウクライナだけでは絶対に実行不可能というのは米軍事専門家の間でも一致していた。
そうなると当然トランプ大統領、トゥルシー・ギャバード国家情報省長官が事前に了解しゴーサインを出さない限り不可能だとの見方がすぐに出た。
だが、この数日来私がフォローしている元軍人や元CIA 分析官の間では、過去の例から大統領に直接知らされることなくCIAは幾度も独自で政権転覆クーデター等のオペレーションを行っていたことがあるとの発言が出ている。
現在、人によって見方は様々だが、常識的にはトランプが「事前に知っていてゴーサインを出した」との見方だろうが、必ずしもそうではなく、せいぜい国防長官クラスあたりでは承知していても大統領までは届いていなかった可能性もあると分析も出始めている。
このウクライナ攻撃の後、トランプ・プーチンの1時間15分の電話会議がありトランプはこの攻撃を事前に「知らなかった」と答えプーチンはそれ以上問い詰めていなかったようだ。
しかし、トランプ大統領が事前に知っていてゴーサインを出していたとしたら、トランプの「平和的調停が第一」との公約が破られたことになり米露間での信頼は完全に吹き飛ぶ。重要なのは、プーチンはトランプを追い詰めることをしていないことに注目。つまりプーチンは西側のどの国よりアメリカとトランプが置かれている政治的状況を正確に把握していると見られる。
ラブロフ露外相は「バイデン政権下では米側から全ての外交パイプが遮断されていて両国の間では全く意思疎通の手段がなかった。だが、トランプ政権では少なくとも我々は米側とコミニュケーションをとることができる。私はすぐに自分のカウンターパートナーであるマルコ・ルビオ国務長官に連絡をし外交は継続している」と語った。
だが、トランプはこの英米情報部が中心に行なったと見られるオペレーションの情報を事前に知らなかったということは、すでにトランプ政権の中にいる国家安全保障幹部はネオコン、戦争屋が多いことからもその可能性が十分あるということであり、これはこれで今後の調停に関しても暗雲以上の障害が予想される。
トランプが選挙前から発言していた戦争停止は英仏を中心とする”戦争推進派”グローバリスト勢力と、共和党・民主党ともに上下院議会内部のネオコン戦争推進派がまだ以前大きな力を持っていることを見せつけた形だ。
その後行われたトランプ・プーチン会談で「トランプは知らなかった」と。元米情報筋は「その可能性ある。大統領が全て把握しているわけではない」と語っている。