ヨーロッパからいつも鋭い考察をされるChihiroさんの投稿をシェアいたします。

Chihiro Sato-Schuh
オリジナル投稿 ·
【カトリック教会とグローバル支配の終焉】
法王フランシスコが復活祭の翌日に亡くなったというので、いろいろな情報が出ていた。この法王については、すでに別人に入れ替わっているというような話も何回か出ていた。確かに、一ヶ月前に肺炎で入院して、再び出てきたときには、明らかに違う人物のように見えた。
一昨年の夏に、ロシアのワグネル部隊のプリゴジンが飛行機事故で亡くなったときには、あの事故は偽装で、プリゴジンは法王と入れ替わったのだという噂が流れたこともある。あの頃も、法王が違う人物になったように見えたし、急にウクライナを批判したりして、言うことが変わったりもしていた。同時に、LGBTQを支援し始めて、バチカンでトランスジェンダーの祝祭のようなことをやったりもしていた。
2021年の復活祭のときには、バチカンの窓から姿を見せていた法王フランシスコは、実はホログラムで、当人はすでにいなくなっているという噂も出ていた。窓から離れていくときに、ある時点で急に姿が消えたというのだ。そのときは、本人は逮捕されたのではないかというような話も出ていた。
ヴィガノ大司教は、前から法王フランシスコを批判していた人だけれど、2月頃に、法王はすでに死亡しているのに、バチカンはそれを隠しているようだと言っていた。バチカンの内部事情を知っている人たちの何人もが、法王は亡くなったと言っていたというのだ。ちょうどトランプ政権になって、USAIDを停止してりしていた頃だったので、バチカンにもDOGEの調査が入るのではないかと、バチカンは大騒ぎになっているようだと、ヴィガノ大司教は言っていた。それというのも、LGBTQやら移民支援やらで、バチカンにも多額の資金が来ていたようだと言うのだ。
ヴィガノ大司教は、カトリック教会を支配しているdeep church というようなものが存在しているということを前から言っていた。政府を裏から支配しているdeep stateディープステートと同じように、教会を裏から支配している組織があるというのだ。そして、法王フランシスコは、そのディープチャーチが据えた傀儡なのだと言っていた。
法王フランシスコの前任者は、ベネディクト16世で、この人は異例にも生きている間に法王を退任した。それが2013年のことで、そのあとに法王に選ばれたのが、法王フランシスコなのだ。ちょうどオバマ政権のときで、ウクライナが反ロシア政権に入れ替えられたマイダン革命が起きる一年ほど前のことだ。
当時から、カトリックの聖職者による神学校の子供たちへの性虐待が問題になっていて、ベネディクト16世はそれについて厳しく対処していた。それで、アメリカの枢機卿が退任させられたりもしていた。ところで、フランシスコが法王になったら、その枢機卿は名誉回復して復帰した。ヴィガノ大司教は、そのことで法王フランシスコを批判し続けていた。
カトリック教会が、孤児を保護するふりをして、実は幼児売買を行っていたという話は、いろいろなところから出ていた。前のトランプ政権のときには、トランプはバチカンを訪問して、幼児売買の証拠を握っていることを突きつけて、取引したのではないかとも言われていた。どういう話をしたのかはわからないけれど、あのときに撮った写真を見ると、確かに法王フランシスコはバツの悪そうな顔をしていて、トランプの方は、まるでいたずらに成功した男の子みたいな大満悦の顔で笑っている。いかにもフランシスコの首根っこを抑えこんで、「してやった」といったような顔つきだ。
法王フランシスコは、史上初めてイエズス会から法王になった人でもあった。これまでは、イエズス会はちゃんとした修道会だとは認められていなくて、だからイエズス会から法王が選ばれるなどということはなかったらしい。
イエズス会といったら、西欧諸国が世界中を植民地支配する前に、宣教ということで世界中へ出ていった人たちだ。そこで、人々を改宗させて、洗脳したり、武器売買を行ったり、武器の支払いとして奴隷貿易を行ったりもしていた。そのあと、ポルトガルやスペインなどが軍隊を送って植民地支配しようとしたとき、その足がかりになったのが、イエズス会の宣教師たちだった。
だからイエズス会は、信仰というよりも、宗教を支配に利用するような組織だと言えるかもしれない。ところで、イエズス会は、シティ・オブ・ロンドンのテンプル騎士団が姿を変えたものだという説もある。テンプル騎士団というのは、11世紀頃から十字軍をやっていた組織で、だから一応キリスト教組織ではあるのだけれど、むしろ軍事組織というべきものだ。そこに宗教的な教えがついていて、敵を殺すことや戦って死ぬことが神のもとへ行く道だみたいにメンバーが信じ込まされている。
ところで、テンプル騎士団は当時から銀行業のようなことをやっていて、王侯貴族から金銀財宝を集めて管理することで、利益を得ていたというのだ。だから、まさに今のディープステートの原型のようなものだと言える。テンプル騎士団は、14世紀に異端とされて廃止されるのだけれど、フリーメイソンやイエズス会などに姿を変えて、今でも生きているということのようなのだ。
シティ・オブ・ロンドンは、今でも金融エリートが支配する街で、ディープステートの正体は彼らだという話もある。そもそもシティ・オブ・ロンドンは、ローマ帝国がイギリスを征服支配するために作った駐屯地だった。ローマ帝国は、大衆心理操作や軍隊を使って、ヨーロッパを属国支配していった。その際にキリスト教を支配に利用したのだ。征服する土地の人々が信じている神々を悪魔だと言って、聖地を破壊し、土地の宗教的権威を破壊して、聖地の跡に教会を建て、管理した。これと同じやり方を、十字軍は中近東で行い、イエズス会は中南米やアジアで行っていたのだ。
そう見ていくと、ディープステートとは、つまりはローマ帝国に始まる一極支配を行う組織だと言えるかもしれない。ところで、ナザレのイエスのもともとの教えとは、まさにこの一極支配に抵抗するものだった。彼は、ローマ帝国が支配する当時のユダヤ世界で、一人ひとりが神の力を使って自立して生きることを教えていたのだから。
ローマ帝国は、ユダヤ教を弾圧して、ローマの神々を崇拝させようとしていたのだけれど、ユダヤのヘロデ王はローマ帝国と協調することで、ユダヤを自治国にすることを許可してもらい、エルサレム大聖堂を建てたりもした。しかし、それによってユダヤ教会がもともとの教えから離れて堕落していたらしい。それで、ナザレのイエスが現れて、本当のユダヤ教の教えを教えることになったのだ。
だから、ナザレのイエスが群衆を引き連れてエルサレムに入城したとき、多くの人々は、彼がユダヤの王としてユダヤをローマ帝国の傀儡政権から解放するのだと思ったらしい。しかし結局のところ、ナザレのイエスはローマ兵に捕らわれて、ユダヤ教徒に引き渡され、処刑されることになった。
その後、ローマ帝国はナザレのイエスの記憶をキリスト教として、国教にし、それを支配に利用するようになるのだ。ナザレのイエスの教えは、一人ひとりが神の力を使って自立的に生きるというものだったけれど、イエスを絶対的な権威にして、イエスを崇拝する宗教に変えてしまった。公会議でイエスの言い伝えを福音書として編纂し、改ざんしていたのも、イエスを普通の人間ではない特別な存在のようにして、信者はただ崇拝するべきだというように変えるためだった。それで、人間的な言い伝えをことごとく削除していった。
東方教会(正教)は、ある時点で公会議の決定に従うのを止めて、独立した。そのため、ローマ・カトリックで中心になっている原罪の概念が、正教にはない。その点で、正教はまだイエスの教えを純粋に保っているのだ。ロシアと西欧の東西対立は、実はその頃に始まっているのだと、ロシア外務省報道官のマリア・ザハロワが言っていたことがある。つまり、東西対立とは、資本主義と社会主義の対立ではなく、ローマ・カトリックと正教の対立であり、さらに言うならば、ローマ帝国的な一極支配と自立と多極性を保とうとする勢力との戦いだということになる。
ヴィガノ大司教は、法王フランシスコはディープチャーチの傀儡なのだと言っていた。ジョー・バイデンがディープステートの傀儡なのと同じように、裏の支配者の言うなりに何でもやるのだと。ディープステートもディープチャーチもつまるところは同じエリートたちが支配している。バイデン政権が世界を戦争に巻き込んで、西側世界を破壊してしまったように、法王フランシスコはカトリック教会を破壊してしまったようだ。
バイデン政権が終わってトランプ政権が始まった年が、西方教会と東方教会の復活祭が同じ日になる特別な年で、その復活祭の直後に、法王フランシスコが正式に亡くなった。ちょうどその直前に、副大統領のヴァンスがバチカンを訪問して、法王にも会ったのだけれど、その際にLGBTQなどのためにバチカンやアメリカのカトリック組織に流れていた資金が停止されたということだった。つまりはこの資金で、カトリック教会が乗っ取られ、支配されていたということなのだ。そして、それがもう終わりになる、ということを、これは示している。
今年の復活祭は、いろいろな意味で、世界的に大きな転換だったらしい。今回の復活祭は、現実的な意味で、キリスト意識の復活が起こったのではないかと思ったのだけれど、それと同時に法王フランシスコの時代が終わったのは、そのことを裏づけているようにも思える。