トランプ大統領、リベラルのコメディアンと夕食

ファウンテン倶楽部

中村 哲也 氏投稿

トランプ大統領と左翼・リベラルの著名なコメディアンのビル・マーとの夕食がキッド・ロックの仲介で実現。彼が、その時のディナーの様子をYouTube動画”Mr. Maher Goes to Washington | Real Time with Bill Maher (HBO)”にしてアップしています。凄く意義深い番組で、左翼・リベラルとMAGAとの分断が顕在化する中で、なかなか素晴らしい番組の内容です。Glaspで日本語サマリーを作成を作ってみました。

このエピソードの12日前、ビル・マーは元大統領ドナルド・トランプとホワイトハウスでプライベートな夕食を共にしました。友人のキッド・ロックの仲介で実現したこの会食の目的は、政治的対立を超えて対話を試みることであり、「サミット会談」のように扱うのはおかしいとマーは冒頭で語ります。自分には何の権力もなく、ただのコメディアンであると強調した彼は、それでも「侮辱の応酬より何かもっと建設的なことがあるはずだ」という信念からこの対面に臨みました。彼は、トランプがこれまでに自分に向けて発した約60個の侮辱語句(「バカ」「負け犬」「クレイジーなやつ」など)をリスト化し、それに署名してもらおうとホワイトハウスに持参。トランプはユーモアを持ってそれに応じ、マーはこれに驚き、リベラル層がこれを聞いて顔をしかめるであろうことも冗談交じりに語りました。

マーは、テレビで見るような怒りに満ちたトランプ像とは対照的な、思いのほか落ち着き、ユーモアがあり、時に自己卑下さえする人物像を描き出します。会食中、トランプはマーに帽子などのグッズを渡したものの、MAGAキャップをかぶった写真を撮らせるような圧力は一切ありませんでした。これはマーにとって予想外の好印象となりました。

二人はホワイトハウス内を一緒に見学し、会話の中でトランプはレーガン元大統領について「彼の髪型が一番よかった」と冗談を言い、犬を政治的に飼う話題にも触れるなど、軽妙な一面を見せました。さらには、「2020年選挙で負けた」と取れるような発言もあり、マーはその場で驚きを隠せなかったと語ります。

イラン核合意については意見が分かれたものの、トランプはマーの意見を遮ることなく、真剣に耳を傾けていたといいます。また、イスラエルのエルサレムへの大使館移転、国境管理の強化、警察士気の回復、多様性重視政策(DEI)の行き過ぎなど、マーが一部のトランプ政策を支持している点についても率直に語り、トランプもそれを受け入れる姿勢を見せました。

マーは「自分はクリントンやオバマに投票したが、トランプとの方が自然体で会話ができた」と述べ、これもまた彼にとって驚きでした。過去にトランプの父親を「オランウータン」になぞらえたジョークを飛ばしたことについて謝罪すると、トランプは笑顔で受け入れ、怒りを見せることはありませんでした。

帰宅後、テレビでトランプが激高して記者を攻撃している映像を見たマーは、「一体どっちが本当の彼なのか?」と混乱したと述懐します。会食でのトランプは、「TVで演じている狂人」とは異なる人物だったのです。

もちろんマーは、この経験によってトランプを擁護する立場にはなったわけではありません。彼は引き続き、貿易戦争、独裁的傾向、政府機関の軽視などを批判し続けるつもりであると明言します。しかしこの夜に限っては、トランプは敬意を持ち、対話を求め、異なる意見を受け入れる人物だったという事実を、マーは誠実に伝える義務があると感じたのです。

最後に二人は、「我々の対話すら許せないという人たちが一番有害だ」という点で一致し、マーはこう締めくくります――「私は嘘はつかない。あの夜のトランプは、礼儀正しく、穏やかで、他の場ではなぜそうなれないのかは私には分からないけれど、それが事実だった。」

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