なぜトランプは副大統領候補としてJ D ヴァンスを選んだのか?


7月16日、2日目の共和党党大会がミルウォーキーで行われている。

現在1番の話題は、トランプにより副大統領に指名されたJ D ヴァンス上院議員のことだ。

私は彼が2022年のオハイオ州上院議員選挙で、民主党の現職で強力な候補者に勝利した時から注目してきた。拙著「『アメリカ』の終わり」で、オハイオ州を取り上げこの地域に住む全米で最も高い貧困率、失業率、生活保護受給率、自殺率で、ドラッグ中毒が多い地域を「忘れられたアメリカ人」として描いた。

オハイオ州ミドルタウン生まれ、現在39歳

海兵隊入隊後、イエール大学院法学部卒業。弁護士、起業家、ベストセラー作家

なぜトランプは11月の大統領選挙本戦前にJ D ヴァンスを選んだのか?

* トランプに比較し39歳という若さ。トランプ第二期が終わる2028年には筆頭大統領候補となるがその時点でまだ43歳。その後トランプ政策を2期8年継続できる。トランプの4年と合わせて12年の政策を継続できる可能性がある。

* オハイオ州はペンシルベニア州、ミシガン州、インディアナ州など錆びれた工場地帯の間にある州。いくつもの激戦州(スウィングステート)を擁するこの地域から米国の製造業回帰、労働者階級の生活改善の強力なメッセージを出せる

* 貧しい生まれから副大統領候補までなったというアメリカン・ドリームの体現者だというアメリカ人の大好きなストーリー

経歴:

オハイオ州はUSスティール始め鉄鋼を中心とする多くの工場のあった街が数多くあった。だが、ブッシュ、クリントンらが工場を賃金の安い中国へ移転し、多くの街は閉鎖された工場と仕事を失った白人労働者階級が残された。この地域はラストベルト(錆びれた地域)と呼ばれる。

そんな街で生まれたヴァンスは両親が子供時代に離婚。母親はドラッグ中毒で、生活保護も受けたことがある。事実上の母にあたる祖母は彼に可能性を見出し激励し続けたことが大きな影響を与えた。

地元の高校を卒業後、海兵隊に入隊しイラク戦争に従軍し受勲。

その後、オハイオ・ステイト・カレッジ卒業後、名門イエール大学法学部を優等で卒業。

・ビジネスキャリア

ヴァンスは、シリコンバレーの投資家の会社に入りハイテク関連の新規事業に投資し業績を上げる

・ベストセラー作家

自分の貧しいオハイオの錆びれた工場の街を描いた「ヒルビリーエレジー」がベストセラー入りし映画化された。

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