米ドル基軸通貨から中国元の決済通貨の情勢は?

昨年発足したファウンテン倶楽部では、倶楽部会員の中から大変素晴らしい分析をされる方が出てきています。

今後いくつか違うプラットフォームでそれらを発表していく予定です。

今日はT.N さんの米ドル基軸通貨から人民元などが今後決済通貨になる可能性を分析している投稿をシェアいたします。

ファウンテン倶楽部にぜひご参加ください。

T.Nさん投稿

BRICSに対する期待は高まる中で、決済通貨としての人民元のシェアも上がって来ており、彼らが考える共通通貨が登場でもすれば、米ドルの基軸通貨としての地位も危ういのではないかと言う指摘も増えて来ている。

僕もそう思ってた。しかし、中国ウォッチャーと言われる人達の中にはかなり懐疑的な人もいるようだ。彼らの主張は、こんな感じだ。現在は、欧米のロシアに対する経済制裁の影響で、ロシアと中国の貿易での決済通貨に、ルーブルや元を使用することが増えて来たと言う段階にある。元の国際化には、中国もそれなりの努力をして来て、2016年10月から、元は国際通貨基金(IMF)の特別引出権(Special Drawing Rights, SDR)の構成通貨になっている。

今後、元が国際通貨の地位を確かなものするには、オフショア市場での流通促進や公的部門のステータス向上だけでは不十分であり、国内金融市場の更なる改革と国境を跨ぐ資本取引の規制緩和が必要となる。しかし、これには大きなハードルがある。

現在、中国国内では元を売却して、主要な外国通貨に変えることに大きな制限がかかっている。この制限の為に、中国で稼いだ資金は、国内の金融資産や不動産に向かい、資産価格がインフレ化している。(それでは、世間を賑わす巨額のチャイナ・マネーは、どうやって海外に持ち出しているのだろうか?この仕組みについては、また、別の機会に取り上げてみたいと思う。)もし、人民元が外貨に自由に交換できたらどうなるだろか?国内に滞留していた元は、ドル、ユーロ、円に向かい、中国国内の資産価格は大幅な下落をして、社会不安が起きることになろう。(中国政府は望んでないだろう。)

中国は、バイデン政権のデタラメな外交政策のお陰で、国際社会での外交面では着実に影響力を増している。しかしながら、だからと言って、長年の課題でもある中国経済の市場解放については、上記の国境を跨ぐ資本取引の規制緩和も含めて道半ばとも言える。BRICSに対する期待が高まる中で、人民元あるいは、BRICSの共通カレンシーが米ドルに取って代わることが本当に出来るのか?米ドルの基軸通貨としての地位は徐々に落ちることはあっても、一気に人民元やBRICS共通カレンシーに置換されることはないて見ている人達は、中国のこういった側面も充分見ているのかなと思慮する。

コメントを残す