「バイデン政権の移民緩和策の背後にある驚くべき事情」


「バイデン政権の移民緩和策の背後にある驚くべき事情」

(シカゴ発オフィス・ファウンテン米国近況ニュース)

バイデン政権は、大統領就任式に17本の大統領令を出し、その後立て続けに議会を回避し大統領の権限だけで行使できる大統領令を40本ほど出している。

バイデンが宣言した通り、「トランプがやった政策のほぼ反対をやる」と大体そのままの大統領令を出している。

日本での報道は、主に新国務長官に任命されたブリンケンが比較的中国に対して厳しい発言をしている(これも私の新刊書で予測した通り)等の報道ばかりがされているようだが、アメリカ国内ではバイデンが公約していた通りのメキシコ国境の移民の入国条件緩和が大きな懸念として報道されている。

バイデンは、政権初日に3万人の移民を受け入れると発言した。そしてその言葉を裏付けるように、早速トランプ政権では禁止していた子供の亡命を認める政策を発表した。

オバマ政権は、「人道上」の理由で、子供だけの亡命を認めるという政策を行っていた。現実は親が自分の移民が「政治的な亡命」には該当せず国境で確実に入国拒否されるため、このオバマ政策の隙間を縫って、自分の子供だけを先にアメリカに入国させ、その後子供を通して親の亡命や入国を認めさせるというケースが大幅に増えていた。

それに対して、トランプは歯止めをかけた訳だ。

今回、バイデン政権はこのオバマ政権の子供の亡命を認める政策の復活を発表した。

そのため、現在メキシコ国境は想像を絶する混乱が起きている。今まで秩序だって入国管理に当たっていた入国管理官の手に余る混乱だ。

このアメリカの「移民」問題は、私の新刊書『「アメリカ」の終わり』の第3章で詳しく触れています。

(以下は、3月5日 Fox News “ The Five”からの引用)

“Biden, please let us in” (バイデン 、我々を入国させてくれ)」Tシャツを着た大勢の中南米からの入国を求める人々がメキシコ国境に押し寄せている。

彼らが亡命者かどうか、このTシャツを誰が作ったのかは分からないが、間違いなく言えるのは、これら不法移民の密入国を仕切ってきた麻薬カルテルをはじめとする人身売買カルテルが巨額の利益を出しているという現実がある。

中米からの密入国やドラッグ密輸を仕切る筆頭のカルテルの「コヨーテ」は、子供一人につき親から5000ドル(約50数万円)の料金をとっている。現在は、127000人以上いると言われるこれら子供を持つ親たちがこの支払いをしている。つまりこれだけでもハーフビリオンダラー(500数十億円)の利益だ。メキシコ国境密入国は今まで全てこれらカルテルが仕切ってきた。

彼らの子供の亡命が認められた後、自分たち親の亡命申請をし、それが認められた後は、ニューヨークだろうがシカゴだろうが、好きなとこへ行って働けるからいいだろうと思われるだろう。ところが現実はそうではない。これらカルテルはこの子供の亡命料金5000ドルをとった後も、残りの家族たちに、ここでこのような仕事をしろという完全なコントロールを持って強制を強いている。そして、それに従わない場合は、メキシコや中南米に住む残りの家族へ報復をするという脅しをかけているのだ。

これが、バイデンの移民法緩和、国境の壁の撤去という一見何か自由な良いことのように日本では取られがちな背後で起きている裏事情だ。

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